深緑の輝き、ヒスイ≪翡翠≫。その価値と、意外な偽物の見分け方|おたからや 大船東口店
- おたからや大船店スタッフ2号
- 8月19日
- 読了時間: 8分
更新日:8月25日
「祖母の形見としてもらった、この緑色の指輪。ヒスイだと聞いているけれど、本当の価値はどうなのだろう?」 「東洋美術が好きで集めていた置物の中に、ヒスイの彫刻がある。本物かどうか、見分ける方法はあるだろうか?」

皆様、こんにちは。大船駅東口からすぐの買取専門店 おたからや大船東口店です。東洋では古来より「玉(ぎょく)」と呼ばれ、金や銀以上に珍重されてきた宝石、ヒスイ(翡翠)。その深く、吸い込まれるような緑色の輝きは、単なる美しさだけでなく、徳や仁、そして不老長寿の象徴として、多くの人々を魅了してきました。
しかし、その人気と価値の高さゆえに、市場には驚くほど多くの類似石や処理石、そして偽物が存在することも事実です。この記事では、ヒスイが持つ本当の価値の秘密と、ご家庭でも試せる意外な偽物の見分け方について、プロの視点から詳しく解説してまいります。
ヒスイ(翡翠)とは?-「硬玉」と「軟玉」、価値があるのはどちら?
まず、私たちが「ヒスイ」と呼ぶ石には、実は鉱物学的に全く異なる2つの種類があることを知っておくことが重要です。
硬玉(こうぎょく)/ ジェイダイト (Jadeite): こちらが、私たちが一般的に宝石としてイメージする、**価値の高い「本ヒスイ」**です。鉱物的には「ヒスイ輝石」という輝石グループに属します。主な産地はミャンマーで、その他、中米のグアテマラや日本の新潟県糸魚川などが有名です。
軟玉(なんぎょく)/ ネフライト (Nephrite): こちらも古くから「玉」として中国などで珍重されてきましたが、硬玉(ジェイダイト)とは全く別の、角閃石グループに属する鉱物です。硬玉に比べて産出量が多く、**宝石としての価値は硬玉よりも大幅に低くなります。**見た目が似ているため、しばしばヒスイとして販売されていることがあります。
買取専門店 おたからや大船東口店で高価買取の対象となるのは、もちろん**硬玉(ジェイダイト)**です。この記事では、以降「ヒスイ」という言葉を、この価値ある「硬玉(ジェイダイト)」を指すものとして解説を進めます。
ヒスイの価値は何で決まる?プロが見る5つの評価基準
ヒスイの価値は、ダイヤモンドの4Cのような世界共通の明確な基準はありませんが、専門家は以下の5つの要素を総合的に見て、その価値を判断します。
① 色(カラー):最高峰は「琅玕(ろうかん)」 ヒスイの価値を決定づける最も重要な要素が「色」です。
色の濃さ: 淡い緑色から、深く濃い緑色まで様々ですが、鮮やかで、なおかつ深みのある緑色が高く評価されます。
色の均一性: 色ムラがなく、全体の色調が均一であるほど価値は高まります。
最高品質の色「琅玕(ろうかん)」: ヒスイの中でも最高品質とされるのが、この「ろうかん」と呼ばれるものです。深く鮮やかな緑色でありながら、まるで上質な油を垂らしたかのような、とろりとした独特の質感と、高い透明度を兼ね備えています。この品質のヒスイは産出量が極めて少なく、別格の価値を持ちます。
② 透明度(トランスペアレンシー): ヒスイは本来、半透明から不透明な宝石ですが、その中でも**透明度が高いほど価値は高まります。**光にかざした時に、石の奥まで光が浸透し、内側から輝くように見えるものが良質とされます。前述の「ろうかん」は、この透明度も最高レベルです。
③ 質感(テクスチャー): ヒスイは微細な結晶の集合体であるため、その結晶の細かさが質感、いわゆる「キメ」に影響します。結晶が緻密でキメが細かいものほど、滑らかで美しい光沢(テリ)が現れ、高く評価されます。
④ 大きさ(カラット): 他の宝石と同様に、品質が同じであれば、大きいものほど希少価値が高まり、価格も上昇します。特に、色・透明度・質感が三拍子揃った大粒のヒスイは、非常に高価です。
⑤ 処理の有無(A貨・B貨・C貨): ヒスイには、その美しさを向上させるための人工的な処理が施されることがあります。この処理の有無によって、価値は天と地ほど変わります。
A貨(Aジェイド): 人工的な処理を一切施していない、あるいは表面の艶出しのためのワックス処理のみがされた天然無処理のヒスイ。宝石としての価値があるのは、このA貨だけです。
B貨(Bジェイド): 樹脂やプラスチックを含浸させて、透明度を向上させたり、耐久性を補ったりしたヒスイ。
C貨(Cジェイド): 人工的に緑色などの染料で着色したヒスイ。
B+C貨: 樹脂含浸と染色の両方を行ったもの。 B貨、C貨、B+C貨は、見た目は美しくても宝石としての資産価値はほとんどありません。
意外な偽物の見分け方:ご家庭でできる初期チェック
ヒスイはその価値の高さから、様々な類似石や人工物が「ヒスイ」として売られていることがあります。専門的な鑑別はプロに任せるべきですが、ご家庭でできる初期チェックのヒントをいくつかご紹介します。
【注意】これらの方法は、お品物を傷つけるリスクがないものに限ります。また、あくまで目安であり、最終的な判断材料にはなりません。
① 手に持った時の感触を確かめる
ひんやり感: ヒスイは熱伝導率が高いため、手に持つとひんやりとした冷たさを感じます。しばらく握っていても、生ぬるくなりにくいのが特徴です。ガラスやプラスチックの偽物は、すぐに手の温度に馴染んでしまいます。
重み: ヒスイは見た目よりもずっしりと重いのが特徴です(比重が3.3程度)。同じくらいの大きさのガラス玉などと比べてみて、明らかに重みを感じれば、本物の可能性があります。
② 光に透かして内部を観察する
結晶構造: 本物のヒスイ(硬玉)を強い光(ペンライトなど)にかざして見ると、石の内部に微細な結晶が絡み合ったような、独特の繊維状の組織や、雲のような濃淡が見えます。完全に均一で、のっぺりとしている場合は注意が必要です。
気泡の有無: ガラス製の偽物には、製造過程でできた丸い気泡が内部に見られることがあります。本物のヒスイに気泡は含まれません。
③ 表面の質感を観察する
光沢: 本物のヒスイは、研磨されることで滑らかで、しっとりとした独特の光沢(テリ)を放ちます。
ディンプル: 表面をよく見ると、微小な凹凸(ディンプルと呼ばれる)が見られることがあります。これはヒスイの結晶構造に由来するもので、本物の証拠の一つです。ガラスやプラスチックの偽物は、表面が均一でツルツルし過ぎていることがあります。
これらのチェックで「おや?」と思ったら、それは専門家に見てもらうサインかもしれません。
「もしご自宅に…」価値あるヒスイの可能性
「祖母の形見として譲り受けた、大ぶりの緑色の石がついた指輪。ずっしりと重く、触るといつもひんやりしている。」
「昔、中国や台湾への旅行で購入した置物や彫刻品。龍や観音様が彫られており、深い緑色をしている。」
「遺品整理で出てきた桐箱。中には、とろりとした艶のある、美しい緑色の勾玉(まがたま)が納められていた。」
「デザインは古いが、翡翠と聞いて購入した帯留めやカフスボタンがある。」
このようなお品物は、ご自身が思っている以上の価値を秘めた、本物のヒスイである可能性があります。
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「この緑色の石、本物のヒスイなのかな?」 「価値があるものなら、専門家に見てもらいたいけど、どこに頼めばいいのだろう…」
ご自宅に眠るヒスイらしき石の価値が気になったら、ぜひ一度、買取専門店 おたからや大船東口店にご相談ください。
ヒスイへの深い専門知識と査定実績: 当店は、ヒスイの査定において、その価値を左右する**色、透明度、質感、大きさ、そして最も重要な処理の有無(A貨・B貨・C貨)**を正確に見極める専門知識と豊富な買取実績がございます。軟玉(ネフライト)やその他の類似石との違いも、プロの目で明確に判別いたします。
最高品質「琅玕(ろうかん)」の価値も見逃しません: もしお客様のお品物が、最高品質である「ろうかん」であれば、その希少価値を最大限に評価し、ご納得いただける査定額をご提示できるよう努めます。
鑑別書がないお品物も歓迎: 鑑別書がない場合でもご安心ください。経験豊富な査定士が丁寧に拝見し、そのヒスイが持つ本来の価値を見極めます。
便利な買取システム: おたからや大船東口店は、大船駅東口からすぐの場所にございます。店頭での無料査定はもちろん、出張買取や宅配買取も承っております。
まとめ:その深緑の輝きに秘められた、本当の価値を知るために
東洋の至宝、ヒスイ(翡翠)。その価値は、深く、鮮やかで、均一な緑色、そして内側から輝くような透明度と、とろりとした質感によって決まります。そして、その価値を保証するのが、人工的な処理が施されていない**「A貨」**であることです。
ご自宅の箪笥の奥や、宝石箱の片隅に、忘れられたように眠っている緑色の輝きはありませんか? それが、単なる思い出の品ではなく、驚くほどの価値を持つ本物のヒスイかもしれません。
「これはどうなんだろう?」と少しでも思われたら、自己判断なさらずに、ぜひ一度、買取専門店 おたからや大船東口店の無料査定をご利用ください。専門家の目で、その深緑の輝きに秘められた真の価値を見出し、お客様にご満足いただけるお取引をお約束いたします。