旧ボトルと現行品、何が違う?国産ウイスキーの価値を見分けるポイント |おたからや 大船東口店
- おたからや大船店スタッフ2号

- 8月26日
- 読了時間: 7分
「昔飲んでいた山崎12年、最近見かけるボトルと少し違う気がするな…」 「父の書斎に、封の切られていない古いサントリーオールドがある。これは今のオールドと同じものなのだろうか?」

皆様、こんにちは。大船駅東口からすぐの買取専門店 おたからや大船東口店です。今や世界的な評価を受け、価格の高騰が続く国産ウイスキー。その中でも、特に価値が見直されているのが、何十年も前に流通していた「旧ボトル(オールドボトル)」です。
ご自宅のキャビネットやサイドボードに眠る一本が、単に古いだけでなく、現行品とは全く異なる価値を持つ「お宝」である可能性は十分にあります。
この記事では、なぜ国産ウイスキーの旧ボトルに特別な価値があるのか、そして現行品と見分けるための具体的なポイントについて、サントリーやニッカの代表的な銘柄を例に挙げながら、プロの視点で詳しく解説してまいります。
なぜ旧ボトルは価値が違うのか?単なる「古さ」以上の秘密
「古いから価値がある」というのは、もちろん一因です。しかし、国産ウイスキーの旧ボトルが高く評価される理由は、それだけではありません。そこには、中身そのものと、時代背景という、本質的な違いが存在します。
中身(原酒)の違い:同じ銘柄でも、味わいは別物 ウイスキーは、様々な熟成年数の原酒をブレンドして造られます。そのため、同じ「響17年」という商品であっても、1990年に瓶詰めされたボトルと、2010年に瓶詰めされたボトルでは、使用されている原酒の構成が異なります。 特に、ウイスキー消費が低迷していた1980年代~90年代に生産されたボトルには、後の需要急増を見越していなかったため、現在では考えられないほど長期間熟成された貴重な原酒が、惜しげもなく使われていたと言われています。また、当時の蒸留方法や樽の管理、ブレンドの哲学も現在とは異なり、これらが旧ボトルならではの、より複雑で深みのある味わいを生み出しているのです。
酒税法の違い:「特級」という品質の証 1989年3月まで、日本のウイスキーには「従価税制度」という酒税法が適用され、「特級」「一級」「二級」という級別が存在しました。「特級」は、最も高い税率が課せられた最高級品の証であり、メーカーも威信をかけて、モルト原酒の比率が高い、品質の良いウイスキーを充てていました。そのため、「特級」表示のある旧ボトルは、その品質と年代の証明として、コレクター市場で非常に高く評価されます。
希少性とコレクター需要: 当然ながら、旧ボトルはもう二度と生産されません。飲まれれば数は減り、良好な状態で現存するものは年々希少価値を高めていきます。その失われた味わいや、時代を映すボトルデザインを求める世界中のコレクターの存在が、価値をさらに押し上げているのです。
プロが教える!国産ウイスキーの価値を見分ける5つのポイント
では、お手持ちのウイスキーが価値ある「旧ボトル」かどうか、どこを見ればよいのでしょうか。ご自宅でできる簡単な見分け方のポイントをご紹介します。
ポイント①:「特級」の税関シールがあるか
これが最も分かりやすく、決定的な年代の証拠です。ボトルのキャップや首の部分に、円形や四角形の「特級」と書かれた紙のシールが貼られていれば、それは1989年3月以前に流通していたボトルであることが確定します。サントリーオールドやリザーブ、ニッカのG&Gなど、多くのボトルに見られます。
ポイント②:ラベルの表記が「ピュアモルト」か「シングルモルト」か
現在、単一蒸溜所のモルトウイスキーは「シングルモルト」と呼ばれますが、サントリーでは2004年頃まで**「ピュアモルト」という表記を使用していました。もし、お手持ちの「山崎」や「白州」のラベルにSUNTORY PURE MALT WHISKY**と書かれていれば、それは間違いなく価値のある旧ボトルです。
ポイント③:サントリーの「向獅子(むかいじし)マーク」があるか
サントリーの旧ボトルを見分ける上で、非常に分かりやすいのがこのロゴマークです。二匹の獅子が向かい合っているデザインの向獅子マークは、1990年代まで多くの製品ラベルに使用されていました。「山崎」や、特に「響」の初期ボトルにこのマークがあれば、高価買取が期待できる大きなポイントとなります。
ポイント④:ボトルの容量表記が「700ml」以外か
現在の国産ウイスキーは700mlが主流ですが、時代によって容量は異なりました。
760ml: 1970年代頃までの特級ウイスキーに多く見られます。
750ml: 1980年代の特級ウイスキーの主流でした。
720ml: 日本の酒税法の名残で、一時期使われていました。 もし、お手持ちのボトルの容量が760mlや750mlであれば、それは古い時代のボトルである可能性が非常に高いです。
ポイント⑤:ボトル形状やキャップのデザイン
長年愛されているブランドは、時代と共にボトルやキャップのデザインを少しずつ変えています。
サントリーオールド: 「だるま」の愛称で親しまれるボトル形状は同じでも、ラベルのデザインや、「寿」の文字の有無などで年代が異なります。
響: 初期ボトルのキャップトップは、高級感のある金色のプレートでした。また、24面カットのボトルデザインも、時代によって微妙に異なります。
ニッカ G&G: 騎士の甲冑(ヘルメット)がボトルキャップになっているデザインは、旧ボトルの象徴です。
ブランド別に見る「旧ボトル」の特徴
サントリー 山崎: 「ピュアモルト」表記、緑色のボトル、向獅子マークなどが旧ボトルの特徴です。特に「山崎12年」のこれらの特徴を持つボトルは、現行品とは全く別の価値を持ちます。
サントリー 響: 「響17年」や「響21年」の旧ボトルは、向獅子マークや金キャップが目印です。また、すでに終売となっている「響12年」は、それ自体が希少価値を持っています。有田焼や九谷焼の陶器ボトルに入った限定品なども存在します。
ニッカウヰスキー: 「スーパーニッカ」の初期のボトルは、竹鶴政孝が亡き妻リタへ捧げたという物語と共に、その味わいが高く評価されています。「余市」や「宮城峡」も、現在のラベルとは異なるデザインの旧ボトルに高い価値があります。
「もしご自宅に…」価値ある国産ウイスキーの可能性
「父親の書斎の飾り棚に、だるまの形をしたサントリーオールドの特級ボトルが、当時の箱に入ったまま置いてある。」
「昔、ゴルフコンペの景品でもらったニッカのG&G(兜のボトル)。飲まずにずっと飾っていた。」
「山崎蒸溜所ができた頃に祖父が手に入れたという、ラベルが茶色く変色した古いサントリーのウイスキー。」
「響が発売された当初に購入した17年のボトル。キャップの周りのデザインが今と違う気がする。」
このようなウイスキーは、単なる古いお酒ではなく、その時代にしか存在しなかった貴重な原酒と、日本のウイスキー史そのものが詰まった、価値ある一本である可能性を秘めています。
国産ウイスキーの価値、大船で正確に鑑定します!「おたからや大船東口店」へ
「このウイスキー、もしかしたら価値のある旧ボトルかもしれない」 「特級のシールがあるけど、どれくらいの価値になるんだろう?」
ご自宅に眠る国産ウイスキーの価値が気になったら、ぜひ一度、買取専門店 おたからや大船東口店にご相談ください。
国産ウイスキーの変遷に精通: 当店は、サントリーやニッカといった主要メーカーのウイスキーの歴史、各銘柄のラベルやボトルの変遷、そして特級制度といった時代背景までを熟知しております。専門知識を持つ査定士が、お客様のウイスキーの価値を正確に見極めます。
状態を問わず丁寧に査定: ラベルが汚れていたり、箱がなかったり、あるいは液面が少し低下していたりしても、諦める必要はありません。希少な旧ボトルであれば、それでも十分に高い価値がつく可能性があります。一点一点丁寧にコンディションを確認し、最大限の評価をご提示いたします。
便利な買取システム: おたからや大船東口店は、大船駅東口からすぐの場所にございます。店頭での無料査定はもちろん、重いボトルや多数のお品物がある場合には、ご自宅までお伺いする出張買取も承っております。
まとめ:その一本が語る、日本のウイスキー史。今こそ価値を確かめる時。
ご自宅のキャビネットに眠る国産ウイスキーの旧ボトル。それは、現行品とは似て非なる、その時代にしか存在しなかった貴重な原酒と、日本のものづくりの魂が宿る「液体のタイムカプセル」です。
「特級」のシール、「ピュアモルト」の表記、懐かしい「向獅子マーク」。これらのサインは、そのボトルが持つ特別な価値への入り口かもしれません。
大船にお住まいの皆様、その一本に刻まれた歴史と本当の価値を知るために、ぜひ一度、買取専門店 おたからや大船東口店の無料査定をご利用ください。専門家の目で、あなたのコレクションに秘められた価値を明らかにします。
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