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ブランデーに賞味期限はある?未開封なら何十年も大丈夫な理由|おたからや大船東口店

  • 執筆者の写真: おたからや大船店スタッフ2号
    おたからや大船店スタッフ2号
  • 9月5日
  • 読了時間: 7分

「実家のサイドボードに、父親が大切にしていた古いブランデーが飾られたままだ」

「30年以上前に海外旅行で買ったブランデーが出てきたけれど、これってまだ飲めるのだろうか?賞味期限は大丈夫?」

ブランデー樽

皆様、こんにちは。大船駅東口からすぐの買取専門店 おたからや大船東口店です。ご自宅の整理や遺品整理の際に、琥珀色に輝く古いブランデーのボトルを発見し、その扱いに迷われた経験はありませんか? 食品である以上、「賞味期限」が気になるのは当然のことです。

しかし、結論から申し上げますと、ブランデーには基本的に賞味期限が存在せず、未開封で適切に保管されていれば、何十年、時には100年以上経過したものでも安全に飲むことができ、そして多くの場合、高い価値を持っています。


この記事では、なぜブランデーに賞味期限がないのか、その科学的な理由と、古いブランデーが持つ本当の価値、そしてその価値を損なわないための正しい保管方法について、プロの視点から詳しく解説してまいります。


なぜブランデーに賞味期限がないのか?その科学的な理由


食品衛生法では、品質の変化が極めて少ないものについては、賞味期限の表示を省略できると定められています。ブランデーは、まさにこれに該当します。では、なぜブランデーは腐ったり、品質が著しく劣化したりしないのでしょうか。

その最大の理由は、非常に高いアルコール度数にあります。

ブランデーは、ワインなどの醸造酒をさらに蒸留して造られる「蒸留酒」です。そのため、アルコール度数は40度以上のものがほとんどです。この高いアルコールの濃度は、強力な殺菌作用を持ち、腐敗の原因となる細菌や微生物が繁殖することができない環境を作り出します。塩分濃度の高い塩や、糖度の高い蜂蜜が腐りにくいのと同じ原理です。

したがって、未開封の状態で、雑菌などが混入する余地がなければ、ブランデーが衛生的に飲めなくなるということは、何十年経っても基本的にはあり得ません。


「瓶の中で熟成は進まない」- ワインとの決定的な違い


ここで一つ、重要なポイントがあります。それは、「ブランデーは、瓶詰めされた時点で熟成が止まる」ということです。

ワイン、特に高品質な赤ワインは、瓶詰めされた後も瓶内でゆっくりと熟成が進み、味わいがまろやかに、香りが複雑に変化していきます。これを「瓶熟成」と呼びます。

しかし、ブランデーやウイスキーといった蒸留酒は、樽の中で熟成が進むお酒です。樽からボトルに移された瞬間、樽材からの成分供給や、穏やかな酸化といった熟成のプロセスは完全にストップします。

つまり、30年熟成のブランデーを瓶詰めし、そこからさらに30年間自宅で保管しても、60年熟成のブランデーになるわけではありません。瓶詰めされた時点での「30年熟成」の品質が、そのまま保たれている、と考えるのが正しい理解です。


未開封なら大丈夫!しかし「品質の変化」が全くないわけではない


賞味期限はない、瓶内熟成もしない。では、100年前に瓶詰めされたブランデーと、昨日瓶詰めされたブランデーは全く同じ状態なのでしょうか? 答えは「NO」です。

未開封であっても、長い年月をかけて、ごく僅かながら品質に変化が生じることがあります。

  • 僅かな酸化とエステル化: コルク栓などを通して、ごく微量の空気がボトル内に出入りすることで、非常にゆっくりとした酸化が起こります。また、ボトル内のアルコールと酸が化学反応を起こし、新たな香り成分(エステル)が生成されることもあります。これにより、味わいの角が取れてよりまろやかになったり、香りが華やかになったりすることがあると言われています。これは「劣化」ではなく、古酒ならではのポジティブな「変化」と捉えられます。

  • 光による影響: 長期間、直射日光や強い照明にさらされると、紫外線によって色素が分解され、液体の色が薄くなる(退色する)ことがあります。また、香味成分にも影響を与え、本来の風味を損なう可能性があります。

  • 温度変化による影響: 急激な温度変化が繰り返されると、ボトル内の液体が膨張と収縮を繰り返し、コルク栓を押し上げて隙間ができることがあります。そこからアルコール分が揮発して液面が低下したり、過度な酸化が進んだりする原因となります。

  • コルクの劣化: 天然のコルク栓は、時間と共に弾力性を失い、脆くなります。これが原因で密閉性が損なわれたり、開栓時にコルクが砕けてボトル内に落ちてしまったりすることがあります。


これらの変化は、どのように保管されてきたかという「保存状態」に大きく左右されます。


古いブランデーの価値を損なわないための正しい保管方法


ご自宅に眠る古いブランデーの価値を守るためには、適切な保管が不可欠です。

  1. 光を遮断する: 直射日光や蛍光灯の光が当たらない、暗い場所で保管しましょう。購入時の箱に入れたまま保管するのが最も簡単で効果的です。

  2. 温度変化の少ない場所で: 年間を通して温度変化が少ない場所が理想です。暖房器具の近くや、西日の当たる窓際は絶対に避けましょう。ご家庭では、押し入れやクローゼットの奥、床下収納などが適しています。

  3. ボトルは必ず立てて保管する: これはワインと逆で、非常に重要なポイントです。ブランデーはアルコール度数が高いため、ボトルを寝かせて保管すると、常に液体に触れているコルクが劣化しやすくなります。コルクの成分がお酒に溶け出して香味を損なったり、コルクが脆くなって開栓できなくなったりする原因となるため、必ずボトルは立てて保管してください。

  4. 匂いの強いものを避ける: 防虫剤や石鹸、香辛料など、匂いの強いものの近くに置くのは避けましょう。コルクを通して、僅かに匂いが移ってしまう可能性があります。


「もしご自宅に…」価値ある古いブランデーの可能性


  • 「30年以上前に、海外出張のお土産として購入したレミーマルタンやヘネシーのXO。豪華な箱に入ったまま、キャビネットの奥に眠っている。」

  • 「父親の遺品整理をしていたら、見たこともないラベルのブランデーが出てきた。ボトルには特級のシールが貼られている。」

  • 「バブル時代に流行した、バカラ製のクリスタルボトルに入ったカミュのブランデー。中身は飲んでいない。」

  • 「サイドボードに長年飾られていた、ナポレオンクラスのブランデー。液面もあまり減っておらず、ラベルも綺麗だ。」

このようなブランデーは、賞味期限を気にする必要は全くなく、むしろ**「古酒」としての希少価値**、あるいはコレクターズアイテムとしての価値が、購入時とは比較にならないほど高まっている可能性があります。


古いブランデーの価値、大船で正しく鑑定します!「おたからや大船東口店」へ


「この古いブランデー、本当に価値があるのだろうか?」 「保存状態が良いかどうかも、自分では判断できない…」

そのようにお考えでしたら、ぜひ一度、買取専門店 おたからや大船東口店にご相談ください。

  • 古酒ブランデーへの深い専門知識: 当店は、ブランデーの査定において、銘柄や等級はもちろんのこと、ラベルデザインやボトルの形状から流通年代を特定し、その時代のボトルが持つ希少価値を正確に評価する専門知識と豊富な実績がございます。

  • 保存状態を丁寧に見極めます: 液面の高さ、ラベルやキャップシールの状態、付属品(箱など)の有無といった、古酒の価値を大きく左右するコンディションを、プロの目で丁寧に見極めます。

  • 幅広いブランドに対応: レミーマルタン、ヘネシー、カミュ、マーテル、クルボアジェといった有名コニャックはもちろん、アルマニャックやカルヴァドスといった、その他のブランデーの古酒も適正に評価いたします。

  • 便利な買取システム: おたからや大船東口店は、大船駅東口からすぐの場所にございます。店頭での無料査定はもちろん、重いボトルや多数のお品物がある場合には、ご自宅までお伺いする出張買取も承っております。


まとめ:賞味期限のないブランデーは、時を経て価値を増す「液体の資産」


ブランデーに賞味期限はありません。その高いアルコール度数が、品質を永く保つことを可能にしています。そして、瓶の中で熟成が進むことはありませんが、適切な環境で保管された未開封の古酒は、その希少性と歴史的価値から、時を経て「飲むためのお酒」から**「価値ある資産」**へと姿を変えることがあるのです。

大船にお住まいの皆様、ご自宅に眠る古いブランデーはありませんか? その一本に込められた思い出と共に、現在の本当の価値を知ってみませんか?


「これはどうなんだろう?」と少しでも思われたら、ぜひお気軽に買取専門店 おたからや大船東口店の無料査定をご利用ください。専門家の目で、その琥珀色の液体に秘められた真の価値を明らかにします。

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