【専門家が解説】ジャパニーズウイスキーの高騰に陰り?噂の「チャイナリスク」と今後の価格|おたからや 大船東口店
- おたからや大船店スタッフ2号

- 10月11日
- 読了時間: 7分
「一時期の熱狂的な高騰が、少し落ち着いてきたように感じる…」 「ジャパニーズウイスキーのバブルは終わった、という話も聞くが、実際のところどうなのだろうか?」

皆様、こんにちは。大船駅東口からすぐの買取専門店 おたからや大船東口店です。山崎、響、白州といった国産ウイスキーが、世界的な評価と共に驚異的な価格高騰を続けてきたことは、皆様もよくご存知のことでしょう。しかし、2025年10月現在、その市場に少し変化の兆しが見え始めています。
そのキーワードが、噂される「チャイナリスク」です。この記事では、ジャパニーズウイスキーの価格高騰に本当に陰りが見えているのか、その最大の要因とされる「チャイナリスク」の正体、そして今後の価格動向と、皆様が気にされる「売り時」について、プロの視点から詳しく、そして冷静に解説してまいります。
まずは振り返り:なぜジャパニーズウイスキーはこれほど高騰したのか?
近年の価格変動を理解するために、まずはこれまでの熱狂的な高騰の背景を簡単におさらいしましょう。
世界的な評価の確立: 2000年代以降、山崎や響、余市といった銘柄が、国際的なウイスキーコンペティションで最高賞を総なめにし、「ジャパニーズウイスキー」の品質が世界に認められました。
深刻な原酒不足: 1980年代~90年代のウイスキー消費低迷期に生産量を減らしていたため、近年の需要爆発に対し、熟成に時間のかかるウイスキーの供給が全く追いついていない状況が続いています。
国内外での需要急増: 国内でのハイボールブームや、NHKの連続テレビ小説「マッサン」の影響に加え、海外、特にアジアの富裕層からの需要が爆発的に増加しました。
これらの要因が重なり、特に「山崎18年」や「響21年」といった長期熟成ボトルは、投機的な側面も相まって、定価の何倍、何十倍もの価格で取引される「バブル」とも言える状況が生まれていたのです。
高騰に陰り?噂の「チャイナリスク」の正体とは
しかし、2024年半ば頃から、その熱狂的な市場に少し落ち着きが見られるようになりました。最盛期に比べ、一部の人気銘柄の流通価格が15~20%ほど下落したとも言われています。その最大の要因とされているのが「チャイナリスク」です。
最大の買い手だった中国市場の景気低迷: これまでのジャパニーズウイスキーの価格高騰は、世界最大の輸出先であった中国の、旺盛な需要に大きく支えられていました。富裕層による高級品消費、あるいは資産としての投機的な購入が、市場価格を押し上げていたのです。 しかし、近年の中国の景気低迷により、この「爆買い」とも言える勢いが鈍化。有力なバイヤーからの買い控えが起こり、これまで市場を牽引してきた大きな需要が一部失われたことで、二次流通市場(買取店やオークションなど)の価格が調整局面に入った、というのが「チャイナリスク」の正体です。
輸出データの変化: 実際の輸出データを見ても、2023年以降、ウイスキーの輸出額は前年比で減少傾向にあります。これは、輸出される本数が減ったというよりは、一本あたりの取引単価が下落していることを示唆しており、中国市場の需要減速が影響していると考えられています。
価格は暴落するのか?今後の見通しを支える「別の要因」
では、「チャイナリスク」によって、ジャパニーズウイスキーの価格は今後、暴落してしまうのでしょうか? 私たち専門家は、「バブル的な熱狂は落ち着いたが、価値が暴落するとは考えにくい」と見ています。なぜなら、中国市場以外の、価格を支える重要な要因は依然として存在しているからです。
1. 未だ解決されない「深刻な原酒不足」 中国市場の需要が少し落ち着いたとはいえ、サントリーやニッカが保有する長期熟成原酒の在庫が、世界全体の需要を満たすには全く足りていないという根本的な問題は解決されていません。特に、山崎12年や響17年(休売中)といったボトルは、造りたくても造れない状況が続いており、その希少価値が価格を強力に下支えしています。
2. 中国以外の旺盛な世界需要 ジャパニーズウイスキーの評価は、もはや一国のものではありません。アメリカ、ヨーロッパ、そして韓国をはじめとするアジアの他の国々でも、その人気は確固たるものとなっています。中国市場の減少分を完全に補うには至らないものの、世界中に広がる太いファンの層が、市場の暴落を防ぐ防波堤となっています。
3. メーカーによる定価の値上げ サントリーなどのメーカーは、原酒の希少性や製造コストの上昇を理由に、ウイスキーの希望小売価格(定価)そのものを段階的に引き上げています。メーカー自身がその価値を高く設定しているという事実は、二次流通市場の価格にも当然影響を与えます。
専門家が解説:今後の価格予測と、大船で賢く売るタイミング
これらの状況を踏まえ、今後の価格と「売り時」について解説します。
今後の価格予測:
短期的には: 中国経済の急回復が見込めない限り、2024年のような熱狂的なバブルが再燃する可能性は低いでしょう。現在の、ピーク時よりは少し落ち着いた、しかし依然として歴史的な高値圏での価格推移が続くと考えられます。
長期的には: 深刻な原酒不足と、世界的な評価の高さを考えると、価値が大きく暴落するとは考えにくいです。メーカーも増産体制を敷いていますが、18年、25年といった長期熟成品が安定供給されるのは、10年以上先の話です。そのため、特に古いボトルや終売品の希少価値は、むしろ時間と共に高まっていく可能性も秘めています。
では、今が「売り時」なのか? 「最高値の頂点」で売ることを目指すのは、プロでも至難の業です。しかし、以下の視点から見れば、「今」もまた、非常に賢明な売り時の一つであると言えます。
歴史的な高値圏であることに変わりはない: ピーク時よりは落ち着いたとはいえ、現在の買取価格は、数年前とは比較にならないほどの高値水準です。「バブルの頂点」ではないかもしれませんが、「高騰期」であることは間違いなく、十分に大きな利益を確定できるタイミングです。
「眠れる資産」を現金化する好機: もし、ご自宅に飲む予定のないウイスキーが眠っているのであれば、それは「眠れる資産」です。将来の不確定な値上がりを待つよりも、十分に価値が高まっている現在のタイミングで現金化し、旅行や趣味、あるいはご家族のために使う方が、より豊かな人生に繋がるのではないでしょうか。
「もしご自宅に…」価値を再確認すべき国産ウイスキー
「数十年前に購入した、あるいは贈答品でもらった、箱に入ったままの山崎12年や響17年。」
「ラベルに『特級』のシールが貼られた、古いサントリーやニッカのウイスキー。」
「『ピュアモルト』と表記された、現行品とはラベルが違う山崎や白州。」
「軽井沢や羽生といった、今はもうない蒸溜所の名前が書かれたウイスキー。」
このようなウイスキーは、市場の多少の変動があったとしても、変わらず高い価値を持つお宝である可能性が非常に高いです。
国産ウイスキーの真価、大船で正しく鑑定します!「おたからや大船東口店」へ
「このウイスキー、今の本当の価値はどれくらいだろう?」 「少し価格が下がったと聞いたけど、それでも高く売れるのだろうか?」
そのようにお考えでしたら、ぜひ一度、買取専門店 おたからや大船東口店にご相談ください。
最新の市場動向を反映した査定: 当店は、「チャイナリスク」といった最新の市場動向を常に把握し、その上で、お品物が持つ本来の希少価値を正確に評価いたします。一時の熱狂に流されることなく、現在の適正な最高価格をご提示します。
古酒・旧ボトルへの深い専門知識: ラベルの変遷や、時代の違いによる原酒の価値など、古酒の査定には深い専門知識が求められます。当店の専門査定士が、その価値を見逃しません。
便利な買取システム: おたからや大船東口店は、大船駅東口からすぐの場所にございます。店頭での無料査定はもちろん、出張買取や宅配買取も承っております。
まとめ:賢い売却の鍵は、市場の「今」を正しく知ること
ジャパニーズウイスキーの熱狂的な高騰は、「チャイナリスク」を背景に少し落ち着きを見せ、より冷静な市場へと移行しつつあります。しかし、その根本にある「希少価値」が失われたわけでは決してありません。
大船にお住まいの皆様、ご自宅に眠るウイスキーの価値を、この市場の転換期に一度、正確に把握してみませんか? それが、お客様にとって最も賢明なご売却のタイミングを見極めるための、最良の第一歩となります。
本記事に関するご注意
本記事に記載されている内容は、一般的な市場の傾向や査定の考え方について解説したものです。
実際の買取価格は、査定時点での最新の市場相場、お品物の状態、希少性、付属品の有無など、様々な要因を総合的に評価して決定されます。
お手持ちのお品物の正確な価値を知るためには、専門の査定士による現物の拝見が不可欠です。ご不明な点がございましたら、お気軽に「おたからや大船東口店」までご相談ください。
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