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【大船のプロが解説】赤ワインと白ワイン、何が違う?醸造から味わい、価値まで徹底比較|おたからや 大船東口店

  • 執筆者の写真: おたからや大船店スタッフ2号
    おたからや大船店スタッフ2号
  • 10月1日
  • 読了時間: 9分

「ワインの世界は奥深いと聞くけれど、今さらながら、赤ワインと白ワインの基本的な違いをちゃんと知らないかもしれないな…」 「贈答品で立派なワインをもらったが、これがどういうものなのか、価値があるのかさっぱり分からない」

赤ワインと白ワイン

皆様、こんにちは。大船駅東口からすぐの買取専門店 おたからや大船東口店です。お祝いの席や、少し贅沢な夕食のひとときに、ワインを楽しまれる方も多いことでしょう。しかし、その一方で、その種類の多さや専門用語の難しさに、少し敷居の高さを感じていらっしゃるかもしれません。

この記事では、そんなワインの世界への第一歩として、「いまさら聞けない」けれど最も基本的で重要な「赤ワインと白ワインの違い」に焦点を当てます。造り方の根本的な違いから、味わいや香りの個性、料理との相性、そして熟成による価値の変化まで、プロの視点から分かりやすく徹底解説いたします。この違いを知るだけで、ワインの楽しみ方が何倍にも深まり、お手持ちのワインの価値を理解するきっかけにもなるはずです。


赤ワインと白ワインの全ての違いはここから!「ぶどう」と「造り方」の決定的差異


赤ワインと白ワインを分ける最も根本的な違いは、「原料となるぶどう」と、そして何よりも「醸造方法(造り方)」にあります。


① 原料となるぶどう品種の違い


まず基本として、使われるぶどう品種が異なります。

  • 赤ワイン: 主に、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワール、シラーといった、果皮が黒色や紫色をした「黒ぶどう」から造られます。

  • 白ワイン: 主に、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリングといった、果皮が緑色や黄緑色をした「白ぶどう」から造られます。

ただし、黒ぶどうの果肉は、一部の特殊な品種を除いて白い(透明な)ため、皮と接触させなければ黒ぶどうからでも白ワインを造ることが可能です。これを「ブラン・ド・ノワール(黒ぶどうから造られた白)」と呼び、シャンパンなどで見られます。


② 醸造方法の決定的違い:「皮」と「種」を一緒に使うか否か


こちらが、色、味わい、香りの全ての違いを生み出す、最も重要なポイントです。

  • 赤ワインの造り方:果皮・種子と“共に”醸す 赤ワインは、収穫した黒ぶどうを破砕した後、果汁だけでなく、果皮や種子も一緒にタンクに入れ、アルコール発酵させます。この過程を「醸し(かもし)」と呼びます。 この「醸し」の間に、果皮に含まれる赤い色素「アントシアニン」が液体に溶け出し、ワインに美しい赤色を与えます。同時に、果皮と種子からは、赤ワインの味わいの骨格となる渋み成分「タンニン」が抽出されます。このタンニンが、赤ワインに特有の複雑さ、力強さ、そして長期熟成能力をもたらすのです。

  • 白ワインの造り方:果汁“だけ”を醸す 一方、白ワインは、収穫した白ぶどうをすぐに圧搾(プレス)し、果皮や種子を取り除いた、クリアな果汁だけをタンクに入れてアルコール発酵させます。 果皮や種子と一緒に発酵させないため、タンニンの抽出はほとんどなく、色素も溶け出しません。そのため、渋みが少なく、ぶどう本来のフレッシュでフルーティーな果実味と、爽やかな酸味が際立った、クリーンな味わいのワインが生まれるのです。

この**「醸し」の有無**こそが、赤ワインと白ワインを分ける、最も根本的な違いと言えます。


味わいと香りの違いを比較:タンニンの赤、酸味の白


造り方の違いは、当然ながら味わいや香りにも明確な個性となって現れます。

  • 赤ワインの味わい・香り:

    • キーワード: タンニン(渋み)、ボディ(重厚感)、複雑さ

    • 味わい: 果皮や種子由来のタンニンによる「渋み」が、赤ワインの最大の特徴です。この渋みと、豊かな果実味、そして酸味がバランスを取り合い、複雑で飲みごたえのある味わいを形成します。味わいの重さによって、濃厚な「フルボディ」、軽やかな「ライトボディ」、その中間の「ミディアムボディ」に分類されます。

    • 香り: カシス、ブラックベリー、プラム、イチジクといった黒〜赤系果実のアロマが中心。熟成を経ると、きのこ、なめし革、腐葉土、タバコ、スパイスといった、より複雑で奥深い「ブーケ」と呼ばれる香りが現れます。

  • 白ワインの味わい・香り:

    • キーワード: 酸味(酸)、フレッシュさ、ミネラル感

    • 味わい: タンニンがほとんどないため、渋みは感じられません。その代わり、ぶどう由来の爽やかな「酸味」が味わいの骨格となり、ワインにキレとフレッシュさを与えます。キリっとした辛口から、デザートに合う極甘口まで、味わいの幅が非常に広いのも特徴です。

    • 香り: レモン、グレープフルーツ、ライムといった柑橘類、青リンゴ、洋ナシ、白桃、パイナップルといった白〜黄系果実のアロマが中心。その他、白い花、ハーブ、そして火打石のような「ミネラル感」のある香りも特徴的です。樽で熟成させたものは、バターやナッツのような香ばしいニュアンスが加わります。


料理との相性(マリアージュ)の基本セオリー


よく言われる「赤ワインは肉料理、白ワインは魚料理」というセオリーも、この味わいの違いから来ています。

  • 赤ワインと肉料理: 赤ワインに含まれるタンニンが、ステーキなどの肉料理の脂肪分を口の中でさっぱりと洗い流してくれます。また、デミグラスソースのような濃厚なソースを使った料理や、ジビエ(野生鳥獣肉)の力強い風味にも、フルボディの赤ワインは負けることなく寄り添います。

  • 白ワインと魚料理: 白ワインのキリっとした酸味が、魚介類の持つ繊細な風味を引き立て、生臭みを和らげてくれます。カルパッチョや魚の塩焼きにレモンを搾るのと同じ効果です。ハーブや柑橘を使った爽やかな料理とも相性抜群です。

もちろんこれは基本のセオリーであり、例外もたくさんあります。例えば、ライトボディの赤ワインを少し冷やしてカツオのたたきに合わせたり、樽熟成させたコクのある白ワインを鶏肉のクリーム煮に合わせたりと、自由に楽しむことで新たな発見があるのもワインの魅力です。


「価値」と「熟成能力」の違い:長期熟成に向くのはどちら?


ワインの価値を語る上で欠かせないのが「熟成」です。赤ワインと白ワインでは、熟成能力と、それによる価値の変化にも違いがあります。

  • 赤ワインの熟成: 豊富なタンニンを含む赤ワインは、一般的に長期熟成に向くものが多く存在します。瓶の中で長い年月をかけて熟成することで、タンニンの角が取れて渋みは非常になめらかになり、味わいは丸みを帯びます。そして、フレッシュな果実のアロマは、前述したような複雑で妖艶な「ブーケ」へと変化していきます。 特に、フランスのボルドー地方やブルゴーニュ地方で造られる「グラン・ヴァン」と呼ばれる高級ワインは、グレートヴィンテージ(ブドウの出来が良かった年)のものであれば、数十年単位での熟成が可能で、その希少性と円熟した味わいから、古酒として非常に高い価値がつくことがあります。

  • 白ワインの熟成: 白ワインの多くは、そのフレッシュな果実味と酸味を楽しむ「早飲みタイプ」です。しかし、一部の最高級白ワインは、赤ワインに匹敵する、あるいはそれ以上の驚くべき長期熟成能力を秘めています。 例えば、ブルゴーニュ地方のシャルドネ種から造られる特級畑(グラン・クリュ)の白ワインや、ドイツのリースリング種から造られる貴腐ワインなどは、数十年熟成させることで、酸味が落ち着き、蜂蜜やナッツ、ドライアプリコットのような、えもいわれぬ複雑な香りと、とろりとした舌触りが現れます。こうした熟成白ワインもまた、古酒として高い価値を持ちます。

重要なのは、赤白どちらのワインも、「優れた生産者が」「ブドウの出来が良い年に」「高品質なぶどうから造った」ものでなければ、長期熟成による価値の向上は望めないということです。安価なワインを長年置いておいても、美味しくなるどころか、劣化してしまうだけです。


「もしご自宅に…」価値あるワインの可能性について


  • 「十数年前に贈答品でもらった、立派な木箱入りのボルドーワイン。ラベルに1990年などの古い年号が書かれているが、赤か白かもよく分からないままセラーに仕舞ってある。」

  • 「ブルゴーニュが好きで集めていたが、飲む機会を逃してしまった白ワイン。久しぶりに見たら、色が黄金色を通り越して、少し褐色がかってきたようだ。」

  • 「遺品整理で出てきた、ラベルが古びたドイツワイン。甘口と書いてあるようだが、どんなものか見当もつかない。」

このようなワインは、もしかしたら飲み頃を迎え、あるいはコレクターズアイテムとして市場価値が高まっている「お宝」である可能性があります。


ワインの価値、大船で正しく鑑定します!「おたからや大船東口店」へ


「この古いワイン、飲めるかどうかも分からないけど、価値はあるのだろうか?」 「ラベルが汚れているけど、見てもらえるだろうか?」

そのようにお考えでしたら、ぜひ一度、買取専門店 おたからや大船東口店にご相談ください。

  • ワインへの深い専門知識: 当店は、ワインの査定において、赤か白かという基本的な違いはもちろんのこと、産地、格付け、生産者、そして何より重要な「ヴィンテージ(年号)」ごとの評価を熟知しております。

  • ボトルの状態を丁寧に見極めます: ワインの価値は、保存状態によって大きく左右されます。ラベルの汚れや破れ、液面の高さ、キャップシールの状態などを丁寧に見極め、そのワインが持つ本来の価値を最大限に評価いたします。

  • 幅広いワインに対応: フランスのボルドーやブルゴーニュの古酒はもちろんのこと、イタリア、スペイン、ドイツ、あるいはカリフォルニアなど、世界各国のワインの査定に対応いたします。

  • 便利な買取システム: おたからや大船東口店は、大船駅東口からすぐの場所にございます。店頭での無料査定はもちろん、重いボトルを運ぶのが難しい場合には、出張買取や宅配買取も承っておりますので、お気軽にご相談ください。


まとめ:その一本に秘められた物語。赤と白の違いを知り、ワインをもっと深く楽しむ。


赤ワインと白ワインの根本的な違い、それは「ぶどうの果皮や種子と一緒に醸すか、果汁だけを醸すか」という、醸造方法の違いにありました。そして、その違いが、色、香り、味わい、料理との相性、そして熟成能力と価値のすべてに繋がっているのです。

この基本的な違いを知るだけで、レストランでワインを選ぶ時も、ご自宅で一本を開ける時も、その楽しみ方は格段に深まるはずです。

そして、もしご自宅のセラーやキャビネットに、飲む機会を待っている古いワインが眠っていましたら、その一本に込められた物語と現在の価値を知ってみませんか?


大船にお住まいの皆様、価値が分からないワインがございましたら、ぜひ一度、買取専門店 おたからや大船東口店の無料査定をご利用ください。専門家の目で、そのワインの価値をしっかりと見極めさせていただきます。

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