シェイクスピアが磁器の上で踊る!「真夏の夜の夢」に見るヴェルナーの創造力 ┃おたからや大船東口店
- おたからや大船東口店スタッフ3号

- 1月7日
- 読了時間: 5分
大船にお住まいの皆さま、こんにちは!おたからや大船東口店です。
本日ご紹介するのは、実用的な食器の域を超え、もはや「卓上の彫刻」として世界中のコレクターを熱狂させている、ドイツの名窯・**マイセン**の物語です。
マイセンといえば、伝統的なブルーオニオンや可憐な花々を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、20世紀後半、マイセンの歴史に革命を起こした一人の天才芸術家がいました。その名は、ハインツ・ヴェルナー
彼がシェイクスピアの戯曲にインスピレーションを得て創り出した傑作シリーズ**「真夏の夜の夢」**は、これまでの磁器の常識を鮮やかに塗り替えました。今回は、大船の皆さまを、ヴェルナーが描いた幻想的でユーモラスな「森の祝祭」の世界へとご案内いたします。

1. 天才ハインツ・ヴェルナー:マイセンを「解放」した男
マイセンには300年を超える長い歴史がありますが、戦後の停滞期を打ち破り、現代マイセンの黄金期を築いたのが、ヴェルナーを中心とする「芸術家グループ」でした。
🎨 従来のマイセンとの違い
それまでのマイセンは、写実的で精緻な筆致が特徴でした。しかしヴェルナーは、そこに**「自由な曲線」と「余白の美」、そして何よりも「遊び心」**を導入しました。
彼の描く絵付けは、まるで筆が磁器の上を軽やかにダンスしているかのようです。輪郭線をあえて曖昧にし、色彩の濃淡で感情を表現する手法は、陶磁器の装飾における革命でした。
2. 「真夏の夜の夢」:磁器の上に広がる幻想戯曲
シェイクスピアの傑作喜劇「真夏の夜の夢」。妖精の王オーベロンと女王ティターニア、そしていたずら好きな妖精パックが引き起こす一夜の騒動。ヴェルナーはこの物語を、磁器という真っ白なキャンバスに見事に翻訳しました。
✨ モチーフに込められた魔法
このシリーズを手に取ると、まず驚かされるのが、その登場人物(あるいは動物たち)の表情です。
妖精と森の生き物: 蝶や花々、そしてロバの頭に変えられたボトム。それらが、繊細な金彩と幻想的な色彩で描かれています。
物語の空気感: ヴェルナーは物語を説明するのではなく、その「空気感」を描きました。月明かりに照らされた森の湿り気、妖精が飛び跳ねる風の動きまでもが、わずか数センチのカップの中に凝縮されています。
🔱 独特のフォルム「グローサー・アウスシュニット」
このシリーズをさらに特別なものにしているのが、**「グローサー・アウスシュニット(大きな切り込み)」**と呼ばれる独特のシェイプです。 縁がゆったりと波打つような、まるで花びらが開いたようなフォルムは、ヴェルナーの軽やかな絵付けと完璧に調和し、物語の幻想性をより一層高めています。
3. なぜ「真夏の夜の夢」はこれほどまでに価値が高いのか?
マイセンの中でも、ヴェルナーの作品は別格の扱いを受けます。お買取の現場でも、このシリーズは常に「羨望の的」です。
① 芸術性の高さ(アートピースとしての価値)
「真夏の夜の夢」は、単にコーヒーを飲むための道具ではなく、現代美術としての価値を持っています。ヴェルナー本人が手がけた、あるいは彼の厳しい監修のもとで描かれた作品は、一点一点が真剣勝負。絵付けの深みが、安価なプリント製品とは根本的に異なります。
② 熟練職人による「手書き」の極致
マイセンの職人の中でも、ヴェルナーの難易度の高いスタイルを描きこなせるのは、ごく一部の選ばれた絵付師のみです。一筆の迷いも許されない繊細な金彩のラインや、微妙な色の重なりは、見る者を飽きさせません。
③ 限られた流通量
大量生産が不可能なため、市場に出回る数が極めて少ないのも特徴です。特に、大型のプラター(大皿)やコンポート、あるいはフルセットとなれば、アンティーク市場やオークションでは驚くべき高値で取引されます。
4. 大船でマイセンを高く売るためのアドバイス
もし、皆さまのご自宅に「真夏の夜の夢」をはじめとするマイセンの磁器が眠っているなら、それはまさに「隠れたお宝」です。
裏面の「双剣マーク」をチェック: マイセンの象徴である交差した二本の剣。ヴェルナーの時代、このマークの横にスクラッチ(傷)がないものは一級品の証です。
付属品の保管: 当時の箱やリーフレットがあれば、コレクションとしての価値がさらに高まります。
コンディション: 磁器は「欠け」や「金彩の擦れ」が査定に大きく影響します。しかし、ヴェルナーのような希少品であれば、多少のダメージがあっても、私たちはその芸術的価値を最大限に評価し、お値段をつけさせていただきます。
5. まとめ:大船で、ヴェルナーの描く夢を語りませんか?
ハインツ・ヴェルナーが磁器に吹き込んだ「真夏の夜の夢」は、時代を超えて私たちに語りかけてきます。それは、単なる贅沢品ではなく、日常の中に「魔法」を持ち込むための鍵なのかもしれません。
「親から譲り受けたけれど、今の価値が知りたい」 「価値のわかる人に、大切に引き継いでほしい」
そう思われましたら、ぜひおたからや大船東口店へお越しください。 私たちは、単に「中古の食器」として査定するのではなく、ヴェルナーの創造力、マイセンの歴史、そして大船の皆さまがこれまで大切にされてきた「想い」をしっかりと受け止め、誠心誠意、鑑定させていただきます。
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