くすんだ琥珀の輝きを取り戻す!正しいお手入れと保管方法|おたからや 大船東口店
- おたからや大船店スタッフ2号

- 7月16日
- 読了時間: 8分
「母から譲り受けた琥珀のネックレス、久しぶりに見たらなんだか表面がくすんでしまったようだ…」 「海外旅行の思い出に買った琥珀のブローチ、昔のような艶やかな輝きが失われている気がする」

こんにちは。大船駅東口からすぐのおたからや大船東口店です。ご自宅の宝石箱や、大切な方から受け継いだジュエリーの中に、温かみのある黄金色の輝きを放つ琥珀(アンバー)はありませんか? 太古の樹木の樹脂が化石となったこの有機質の宝石は、その軽やかさと優しい風合いで多くの人々を魅了してきました。しかし、その一方で、非常にデリケートな性質を持つため、時と共に輝きがくすんでしまうことも少なくありません。
でも、ご安心ください。その優しい輝きは、正しいお手入れと保管方法で、もう一度取り戻せるかもしれません。
この記事では、くすんでしまった琥珀の輝きを取り戻すためのご家庭でできる正しいお手入れ方法、美しさを長持ちさせるための保管のコツ、そしてプロに相談すべきケースについて、専門店の視点から詳しく解説してまいります。
なぜ琥珀はくすんでしまうのか?そのデリケートな性質を知ることが第一歩
琥珀の輝きを守るためには、まずその性質を理解することが重要です。琥珀は、数千万年という悠久の時を経て形成された「樹木の樹脂の化石」であり、ダイヤモンドやサファイアといった硬い鉱物とは全く異なる、デリケートな「有機質の宝石」です。
琥珀がくすみやすい理由:
非常に柔らかく傷つきやすい: 宝石の硬さを示すモース硬度は2~2.5。これは人間の爪や、サンゴ、象牙とほぼ同じ硬さです。そのため、他の硬い宝石や金属類と触れ合うだけで、表面に簡単に細かい傷がついてしまい、それがくすみの原因となります。
熱に弱い: 琥珀は熱に非常に弱い性質を持っています。暖房器具の近くや、高温になる車内などに放置すると、変形したり、表面が溶けて変質したりする恐れがあります。
乾燥と紫外線に弱い: 長時間、直射日光や強い照明にさらされると、琥珀の表面は乾燥し、ひび割れ(クラック)が生じることがあります。また、紫外線は琥珀の色を褪せさせ、輝きを損なう原因にもなります。
化学薬品に弱い: アルコール(香水、ヘアスプレー、消毒液など)、酸、そして油分にも弱い性質があります。これらの化学薬品が直接付着すると、琥珀の表面が溶けたり、白く変質したりして、元に戻らなくなることがあります。
これらの性質を理解することが、大切な琥珀を美しく保つための第一歩です。
輝きを取り戻す!ご家庭でできる琥珀の正しいお手入れ方法
表面の皮脂汚れやホコリによるくすみであれば、ご家庭での優しいお手入れで輝きを取り戻すことが可能です。以下の手順をぜひお試しください。
【準備するもの】
柔らかい布を2枚(セーム革、メガネ拭き、清潔な綿の布など)
人肌程度のぬるま湯
中性洗剤(汚れがひどい場合のみ、ごく少量)
清潔なタオル
【お手入れの手順】
ステップ1:まずは優しく乾拭き 普段のお手入れは、これで十分です。柔らかい布を使って、琥珀の表面についた指紋やホコリを、力を入れずに優しく拭き取ってください。これだけでも、軽い皮脂汚れによるくすみは取れ、艶が戻ることがあります。
ステップ2:汚れが気になる場合は「ぬるま湯」で洗浄 乾拭きで取れない汚れがある場合は、ぬるま湯で洗いましょう。 洗面器などに人肌程度のぬるま湯を張り、その中で琥珀を優しくなでるように洗います。指の腹でそっと汚れを落とすイメージです。
ステップ3:皮脂汚れなどがひどい場合は「中性洗剤」を少量 汗や皮脂によるベタつきが気になる場合は、ぬるま湯にごく少量の中性洗剤を溶かし、その中で優しく洗います。洗い終わったら、洗剤成分が残らないよう、弱い水流の流水で丁寧に、そして素早くすすいでください。
ステップ4:水分を完全に拭き取る 洗浄後は、すぐに清潔で乾いた柔らかい布の上に置き、別の布で水分を優しく押さえるように拭き取ります。ゴシゴシこするのは厳禁です。金属の留め具や、琥珀を留めている爪の隙間なども、水分が残らないように丁寧に拭き上げてください。
ステップ5:風通しの良い日陰で自然乾燥 水分を拭き取ったら、風通しの良い日陰で完全に乾かします。ドライヤーの熱風を当てるなどの行為は、琥珀を傷める原因になるため絶対におやめください。
【お手入れの際の重要注意点】
絶対に強くこすらない。
熱いお湯は絶対に使わない。
アルコールを含むウェットティッシュや、各種薬品、クリーナーは使用しない。
超音波洗浄機は絶対に使用しない。(琥珀が割れる恐れがあります)
美しさを永く保つための琥珀の正しい保管方法
お手入れで輝きを取り戻したら、その美しさを長持ちさせるための保管方法が重要になります。
① 傷を防ぐため「個別に保管」する 琥珀は非常に柔らかいため、他の硬い宝石、例えばダイヤモンドやルビー、サファイアなどと一緒に保管すると、触れ合っただけで簡単に傷がついてしまいます。必ず他のジュエリーとは分け、柔らかい布製の袋に入れたり、ジュエリーボックスの仕切りのある場所に個別に保管しましょう。
② 「光」と「熱」を避ける 直射日光や強い照明が長時間当たる場所は、琥珀の退色や乾燥、ひび割れの原因となります。また、暖房器具の近くや、夏場の窓際など、高温になる場所も避けましょう。保管場所としては、光が遮られ、温度変化の少ない引き出しやクローゼットの中が適しています。
③ 「極端な乾燥」を避ける 乾燥しすぎる環境も、琥珀のひび割れ(クラック)を引き起こす原因となります。エアコンや暖房の風が直接当たるような場所に長期間置くのは避けましょう。
④ 「化学薬品」から遠ざける ジュエリーは、一日の身支度の最後に着けるのが基本です。化粧品、香水、ヘアスプレーなどが直接琥珀にかからないように注意してください。また、保管場所の近くに防虫剤や芳香剤などを置くのも避けましょう。
これらの点を守ることで、琥珀の美しい輝きを永く保つことができます。
これはプロの領域!専門家に相談すべきケースとは
ご家庭での丁寧なお手入れでも輝きが戻らない場合や、以下のようなケースでは、無理に自分で何とかしようとせず、専門家に相談することをお勧めします。
ケース1:深い傷や欠けがある場合 表面についた目立つ傷や、欠けてしまった部分は、専門家による再研磨が必要です。自己流で磨こうとすると、かえって傷を深くしたり、形を歪めてしまったりして、価値を大きく損なう可能性があります。
ケース2:ひび割れ(クラック)が内部にまで進行している場合 表面だけでなく、内部にまでひび割れが進行している場合、専門的な樹脂含浸などの修復処理が必要になることがあります。
ケース3:輝きが全く戻らない頑固なくすみ 長年の使用や不適切な保管により、表面が化学的に変質してしまっている可能性があります。この場合も、専門的なポリッシュ(研磨)技術が必要となります。
ケース4:虫入り琥珀など、特に価値の高い琥珀の場合 希少性の高い虫入り琥珀や、価値の高いアンティークの琥珀など、万が一にも傷つけたくないお品物のお手入れは、まず専門家に相談するのが最も安全で賢明な選択です。
「おたからや大船東口店」ができること:お手入れのご相談から価値の再発見まで
「この琥珀のくすみ、家で手入れしていいものか判断できない」 「修理したいけど、どこに相談すればいいか分からない」 「そもそも、この琥珀に価値があるのか知りたい」
そんな時は、ぜひおたからや大船東口店にご相談ください。当店は単なる買取だけでなく、お客様の大切な琥珀に関する様々なご相談に対応できる専門知識を有しております。
状態のチェックと専門的なアドバイス: お客様がお持ちの琥珀の状態をプロの目で拝見し、ご家庭でできるお手入れの範囲か、あるいは専門的な修理が必要な状態かといったアドバイスをさせていただきます。
価値の再発見と無料査定: 「もうくすんでしまって価値がない」と思っていた琥珀でも、実は産地(バルト海産、ドミニカ産など)や、内包物(虫入りなど)、あるいはアンティークとしての価値によっては、非常に高額となるケースもございます。その琥珀が持つ本来の価値を、無料査定で明らかにします。正しいお手入れで美しさを取り戻した琥珀は、当然ながら査定額も高くなります。
信頼できる修理工房との連携: 本格的な修理や再研磨が必要な場合もご安心ください。当店は、信頼できるジュエリーの修理工房と提携しておりますので、修理に関するご相談も承ります。
まとめ:その琥珀に、もう一度温かな輝きを。価値を知ることから始めませんか?
太古の森の記憶を宿す、温かく優しい輝きの宝石、琥珀。そのデリケートな性質を理解し、「優しく拭く」「水と熱、化学薬品を避ける」「個別に保管する」といった正しいお手入れと保管を心掛けることで、その輝きを永く保つことができます。
そして、もしご家庭でのお手入れでは輝きが戻らない場合や、深い傷がある場合は、無理せず専門家に相談することが、大切なジュエリーを守る上で重要です。
大船駅東口からすぐのおたからや大船東口店では、琥珀のお手入れに関するご相談から、その真の価値を知るための無料査定まで、幅広く対応しております。そのくすんだ琥珀に、もう一度温かな輝きを取り戻してみませんか?
お手入れ方法のご相談だけでも大歓迎です。あなたの宝石箱に眠る琥珀の価値、私たちがお確かめします。
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