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おたからや戸塚店のブログ

【秘蔵の逸品かも?】ブランデーは仏産だけじゃない!アルメニアの至宝「アララット」の魅力と買取価値

  • 執筆者の写真: おたからや大船店スタッフ2号
    おたからや大船店スタッフ2号
  • 5月2日
  • 読了時間: 10分

「ブランデーといえば、やはりコニャックかアルマニャックだな」 「若い頃に奮発して買ったブランデー、サイドボードの奥で眠ったままだ…」

紳士の嗜みとして、あるいは特別な日の乾杯に、ブランデーを楽しまれたご経験のある方は多いでしょう。特にフランス産のコニャックやアルマニャックは、その品質と名声で世界中の愛好家を魅了してきました。しかし、芳醇な香りと深い味わいを持つブランデーは、フランスだけの専売特許ではありません。

こんにちは!おたからや 大船東口店です。当店では日々、様々なお酒を査定させていただいておりますが、中には「こんな国でも素晴らしいブランデーが造られていたのか!」と驚かされる逸品に出会うことがあります。

今回は、そんな隠れた銘酒の中から、旧ソ連の最高指導者スターリンが英国首相チャーチルに贈り、彼を虜にしたという伝説を持つ、アルメニア共和国の誇るブランデー**「アララット (ARARAT)」**にスポットを当ててご紹介します。

この記事を読めば、フランス産とは一味違うブランデーの奥深い世界を知るとともに、もしかしたらご自宅に眠っているかもしれない「アララット」の価値に気づくきっかけになるかもしれません。ぜひ最後までお付き合いください。


ブランデーの基本とフランスの揺るぎない地位


まず、簡単におさらいです。ブランデーとは、主にブドウなどの果実を原料として発酵・蒸留し、木製の樽で熟成させたお酒のこと。語源はオランダ語の「焼いたワイン (Brandewijn)」とされています。

その中でも、フランスの特定の地域で、厳格な法律(AOC法)に基づいて造られるものが「コニャック」と「アルマニャック」です。

  • コニャック: シャラント県コニャック周辺で造られ、単式蒸留器で2回蒸留。洗練された華やかな香りとスムーズな味わいが特徴。ヘネシー、レミーマルタン、カミュなどが有名ですね。

  • アルマニャック: ガスコーニュ地方アルマニャック地区で造られ、主に半連続式蒸留器で1回蒸留(2回蒸留も一部あり)。より個性的で力強く、豊かな風味が特徴。


これらのフランス産ブランデーは、その長い歴史と確立された製法、高い品質管理によって、世界中で高級ブランデーの代名詞としての地位を築き上げてきました。そのため、他の国のブランデーは、どこか影が薄い存在に感じられるかもしれません。

しかし、世界にはフランスに勝るとも劣らない品質と、その土地ならではの個性を持ったブランデーが数多く存在するのです。その筆頭格とも言えるのが、今回ご紹介するアルメニアのブランデーなのです。


東方の宝石:知られざるブランデー大国アルメニア


アルメニアと聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス地方に位置する、山々に囲まれた旧ソ連の構成国の一つです。実はこの国、とてつもなく長いワインとブランデー造りの歴史を持っているのです。


  • 世界最古級のワイン醸造: アルメニア南部では、約6100年前の世界最古とされるワイン醸造所跡が発見されており、ワイン発祥の地のひとつと考えられています。まさに「ワインの揺りかご」とも呼べる土地なのです。

  • ブランデー製造の夜明け: 本格的なブランデー製造は、19世紀後半、首都エレバンに工場が設立されたことから始まります。ロシア帝国の影響下で発展し、特に旧ソ連時代にはその品質が高く評価され、国内はもちろん、東欧諸国で「アルメニアン・コニャック」として広く愛飲されました。クレムリン(ソ連政府)御用達のブランデーでもあったと言われています。


  • 独自のテロワール(風土): アルメニアのブランデー造りを支えるのは、その独特な自然環境です。


    • ブドウ品種: アルメニア固有の白ブドウ品種(ヴォスケハット、ガラン・ドマック、カヘティ、ムスカリなど)や、国際品種(カングンなど)が使われます。これらが、フランス産とは異なる独特の豊かなアロマを生み出します。

    • 製法: コニャックと同様に、銅製のシャラント式単式蒸留器を用いた2回蒸留法が多く採用されています。

    • 熟成樽: 熟成には、主に地元コーカサス地方で生育するオーク(コーカサスオーク)の樽が用いられます。フレンチオークやアメリカンオークとは異なるこの樽が、チョコレートやドライフルーツ、独特のスパイス香といった、アルメニアブランデー特有の風味を育むと言われています。

    • 気候: 標高が高く、昼夜の寒暖差が大きい大陸性の気候。これによりブドウは糖度を増し、凝縮感のある原酒が生まれます。また、熟成庫でのアルコールの揮発(いわゆる「天使の分け前」)も多く、ブランデーに複雑な深みを与えます。

このように、アルメニアには高品質なブランデーを生み出すための歴史、土壌、技術が揃っているのです。


アルメニアの魂:伝説のブランデー「アララット (ARARAT)」


数あるアルメニアブランデーの中でも、最も有名で、国の象徴とも言えるのが**「アララット (ARARAT)」**です。製造元は、1887年創業のエレバン・ブランデー・カンパニー。その名は、アルメニア人にとって聖なる山であり、旧約聖書のノアの方舟が漂着したとされる伝説を持つアララト山に由来します。


チャーチルをも虜にした伝説


アララットの名を世界に轟かせた有名な逸話があります。第二次世界大戦中のヤルタ会談(1945年)の席で、ソ連の最高指導者スターリンが、同席した英国首相チャーチルにアララットの「ドヴィン」という銘柄を勧めたところ、チャーチルはその芳醇な味わいを大変気に入り、以降個人的に取り寄せて愛飲し続けた、というものです。(※この逸話の真偽については諸説ありますが、アララットの魅力を伝えるストーリーとして広く語られています。)

このエピソードは、アララットが単なるローカルなブランデーではなく、世界レベルの品質と魅力を持っていたことの証左と言えるでしょう。


アララットの多彩なラインナップ


アララットには、熟成年数やコンセプトによって様々なラインナップが存在します。ご自宅にあるボトルがどれに当たるか、確認してみるのも面白いかもしれません。


  • 3スター / 5スター: アララットのエントリーモデル。熟成年数はそれぞれ3年と5年。比較的若々しく、フレッシュな果実味が楽しめます。

  • アニ (Ani) 6年: 古代アルメニア王国の首都の名を冠したボトル。オレンジピールやアーモンド、ドライフルーツのような香りが特徴。

  • オトボルヌイ (Otborny) 7年: 「選ばれた」という意味を持つ、アララットブランドで最初に造られたヴィンテージブランデーの一つ。

  • アхтаマル (Akhtamar) 10年: ヴァン湖に浮かぶ島と、そこに伝わる悲恋伝説に由来。アララットの中で最も人気があり、世界的に流通している銘柄の一つ。エレガントで複雑な味わい。プラム、シナモン、蜜蝋、クルミなどのニュアンス。

  • ヴァスプラカン (Vaspurakan) 15年: 中世アルメニア王国の名を持つ長期熟成品。ドライフルーツ、スパイス、バルサミコ、コーヒーのような深みのある香りと味わい。

  • ナィリ (Nairi) 20年: 古代アルメニアの地の名を持つ、アララットの最高峰レンジの一つ。20年以上の熟成を経た原酒を使用。非常に複雑でリッチな香り。杉、蜂蜜、クローブ、シナモン、バルサミコのノートが調和し、長くベルベットのような余韻が続きます。

  • ドヴィン (Dvin) コレクションリザーブ: 伝説の銘柄。チャーチルが愛飲したとされるのがこの「ドヴィン」です。50年熟成の原酒もブレンドされ、アルコール度数は50%と高いのが特徴。非常にパワフルで複雑、凝縮されたドライフルーツ、ナッツ、スパイスの風味が感じられます。木箱入りの特別仕様が多いです。

これらは代表的なものですが、他にも限定品やさらに長期熟成のボトルなども存在します。


アララットの味わいの魅力


総じてアララットは、豊かなドライフルーツ(アプリコット、レーズン、プラムなど)の香りと、チョコレートやバニラ、ナッツ、様々なスパイスが織りなす複雑で深みのある味わいが特徴です。コニャックのエレガントさとはまた違う、どこか温かみのある、それでいてしっかりとした骨格を持った味わいは、一度飲むと忘れられない魅力があります。


なぜ今、アララットが注目されるのか?買取市場での価値


近年、世界的にウイスキーやブランデーなどのスピリッツへの関心が高まる中で、これまであまり知られていなかった産地の銘酒にも光が当たるようになってきました。


  • 多様性の追求: 愛好家たちは、定番のコニャックやスコッチウイスキーだけでなく、新しい味わいやストーリーを求めています。

  • コニャックの高騰: 有名コニャックの価格が高騰していることもあり、代替となる高品質なブランデーへの需要が高まっています。

  • 歴史とストーリー: アララットのような、チャーチルの逸話など歴史的な背景を持つお酒は、コレクターズアイテムとしても人気があります。

  • 品質への再評価: 国際的なスピリッツコンペティションでの受賞歴も多く、その品質の高さが改めて評価されています。


これらの理由から、アルメニアブランデー、特にアララットは、買取市場においても注目度が高まっている銘柄なのです。


ご自宅に眠る「アララット」、思わぬお宝かもしれません!


「そういえば昔、海外出張のお土産で貰ったような…」 「父親が大事にサイドボードに飾っていたボトルがあったな」


この記事を読んで、そんな風に心当たりのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 60代の男性であれば、現役時代に海外との接点があったり、上司や取引先から贈答品として受け取ったりした経験をお持ちかもしれません。


「もう何十年も前の古いボトルだし、価値なんてないだろう」 「少し飲んでみたけど、自分の好みじゃなかったから…」


そう思って処分してしまうのは、非常にもったいないかもしれません!


アララットは、特に長期熟成の銘柄(アхтаマル10年、ヴァスプラカン15年、ナィリ20年、ドヴィンなど)や、現行品とはデザインが異なる旧ボトル、限定品などは、高価買取が期待できる可能性があります。 

もちろん、ボトルの状態(液面の高さ、ラベルの綺麗さ、箱や付属品の有無など)によって査定額は変動しますが、「どうせ売れないだろう」と決めつけずに、一度専門家に見てもらう価値は十分にあります。


ブランデーの買取なら、専門知識が豊富なおたからや 大船東口店へ!


私たちおたからや 大船東口店は、コニャックやアルマニャックといったフランス産ブランデーはもちろんのこと、今回ご紹介したアルメニアのアララットのような世界各国のブランデー、さらにはウイスキー、ワイン、日本酒、焼酎など、あらゆる種類のお酒に関する深い知識と豊富な買取実績を持っています。


  • 専門家による確かな査定: お酒に精通した専門の査定士が、銘柄、熟成年数、希少性、市場価格の動向、そしてお品物の状態などを細かくチェックし、お客様にご納得いただける適正な買取価格をご提示します。

  • 世界のお酒に対応: フランス産以外のお酒の価値も、私たちはしっかりと見極めます。「これはどこの国のものか分からない」「価値があるのか見当もつかない」といったお酒も、ぜひお任せください。

  • 簡単・安心な買取プロセス:

    • 店頭買取: 店舗に直接お持ち込みいただければ、その場で査定・現金買取いたします。

    • 出張買取: 量が多い場合や、持ち運びが難しい場合は、スタッフがご自宅まで伺います。

    • 宅配買取: 全国対応。着払いで送るだけで査定・買取が可能です。

  • お客様第一のサービス: 査定は無料です。査定額にご納得いただけない場合でも、手数料などは一切かかりません。お客様のプライバシーは厳守し、丁寧な対応を心がけておりますので、初めての方でも安心してご利用いただけます。


まとめ:そのブランデー、フランス産以外も要チェックです!


今回は、ブランデーの世界がフランスだけではないこと、そして東方の国アルメニアが生んだ素晴らしいブランデー**「アララット」**の魅力と価値についてご紹介しました。

チャーチルをも魅了したその芳醇な味わいと歴史的な背景は、今も多くの人々を引きつけてやみません。もしご自宅のキャビネットや押し入れの奥に、アララットをはじめとする飲まないブランデーが眠っているなら、それは単なる古酒ではなく、「思わぬお宝」かもしれません。

ぜひ一度、私たちおたからや 大船東口店の無料査定をご利用ください。お酒の専門知識を持つ私たちが、お客様の大切なお酒の価値をしっかりと見極め、次の愛好家へと繋ぐお手伝いをさせていただきます。

 
 
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