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おたからや戸塚店のブログ

大切なジュエリー、輝きを保つには?宝石・貴金属別お手入れの基本と注意点

  • 執筆者の写真: おたからや大船店スタッフ2号
    おたからや大船店スタッフ2号
  • 4月25日
  • 読了時間: 8分

お気に入りのネックレス、大切な人から贈られた指輪、記念のブローチ…。ジュエリーは、私たちの日常や特別な瞬間を彩り、心を豊かにしてくれる存在ですよね。せっかくの美しいジュエリーですから、いつまでもその輝きを保ちたい、と誰もが願うはずです。

実は、ジュエリーの輝きを長持ちさせる秘訣は、日頃のちょっとした「お手入れ」にあります。

ジュエリーの手入れをする人

「でも、どうやってお手入れすればいいの?」 「宝石によって扱い方が違うって本当?」 「自己流でやって、逆に傷めてしまったらどうしよう…」


そんな疑問や不安をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。

この記事では、大切なジュエリーの輝きを保つための基本的なお手入れ方法と、特に注意が必要な宝石・貴金属別の扱い方について、分かりやすく解説します。正しい知識を身につけて、あなたのジュエリーをもっと長く、美しく楽しみましょう。そして、記事の最後には、お手入れだけでは分からない「本当の価値」についても触れていきます。


大切なジュエリーお手入れの基本:「拭く」習慣から始めよう


どんなジュエリーにも共通する、最も基本的で重要なお手入れは**「使用後に、柔らかい布で優しく拭く」**ことです。

私たちの皮脂や汗、化粧品(ファンデーション、香水、ヘアスプレーなど)は、ジュエリーの輝きを曇らせたり、変質の原因になったりすることがあります。特に、直接肌に触れる指輪やネックレス、ピアスなどは、目に見えなくても汚れが付着しやすいもの。

一日の終わりに、ジュエリーを外したら、セーム革(鹿革)や、メガネ拭きのような目の細かい柔らかい布で、表面の汚れを優しく拭き取る習慣をつけましょう。これだけでも、輝きのもちは格段に違ってきます。


【宝石別】ここが違う!お手入れの注意点


宝石には様々な種類があり、それぞれ硬さや性質が異なります。そのため、お手入れ方法も一律ではありません。ここでは代表的な宝石について、特に注意したい点を見ていきましょう。


1. ダイヤモンド:比較的丈夫、でも過信は禁物


  • 特徴: 宝石の中で最も硬い(モース硬度10)ため、傷には比較的強いです。油分が付着しやすい性質(親油性)があるので、輝きが曇りやすいのが難点。

  • お手入れ:

    • 普段は柔らかい布で拭くだけでOK。

    • 輝きが鈍ってきたら、ぬるま湯に中性洗剤を少量溶かし、柔らかい歯ブラシ(毛先が柔らかいもの)などで優しくこすり洗いし、よくすすいで水分を拭き取ると輝きが戻ります。

    • 注意点:

      • ダイヤモンド自体は硬くても、ぶつけたりすると欠ける(劈開性)こともあります。

      • 爪留めのデザインの場合、強くこすりすぎると爪が緩む可能性も。

      • 近年の「フラクチャー充填」などの処理が施されたダイヤモンドは、洗剤や熱、超音波洗浄に弱い場合があるので注意が必要です。鑑定書を確認するか、購入店に相談しましょう。

      • 超音波洗浄機は、微細なヒビがある場合や留めが緩い場合には石が破損・脱落するリスクがあるため、使用は慎重に。


2. ルビー・サファイア(コランダム):硬くて丈夫、でも処理に注意


  • 特徴: ダイヤモンドに次いで硬い(モース硬度9)宝石です。比較的、熱や薬品にも強い性質を持っています。

  • お手入れ:

    • 基本的にはダイヤモンドと同様、中性洗剤での洗浄が可能です。

    • 注意点:

      • 近年のルビーの中には、鉛ガラスを含浸させて見た目を良くしているものがあります。このタイプのルビーは、酸(レモン汁など)や熱、衝撃に非常に弱いため、洗剤での洗浄や超音波洗浄は避けるべきです。見分けが難しい場合もあるため、注意が必要です。

      • 加熱処理は一般的ですが、特殊な処理が施されている可能性もゼロではありません。


3. エメラルド:美しく、そして繊細


  • 特徴: 緑色の宝石の代表格ですが、内部に特有のインクルージョン(内包物)やヒビが多く、衝撃に弱い(モース硬度7.5-8ですが、靭性が低い)という性質があります。ほとんどの場合、透明度を改善するためにオイルや樹脂の含浸処理が施されています。


  • お手入れ:


    • 水や洗剤、超音波洗浄、スチームクリーナーは絶対に避けてください。 含浸されたオイルや樹脂が流れ出たり、変質したり、内部のヒビが拡大したりする原因になります。

    • お手入れは、基本的に柔らかい乾いた布で優しく拭くだけに留めるのが最も安全です。汚れが気になる場合は、固く絞った布でごく軽く拭く程度にしましょう。

    • 熱や乾燥、急激な温度変化も避けるようにしてください。


4. 真珠・オパール・珊瑚・トルコ石など:デリケートな宝石たち


  • 特徴: 真珠や珊瑚は有機質(生物由来)の宝石、オパールは水分を含む宝石、トルコ石は多孔質(穴が多い)の宝石です。これらは共通して、酸、熱、乾燥、衝撃、化粧品、洗剤に非常に弱いという特徴があります。

  • お手入れ:

    • 水濡れや洗剤は基本的にNGです。特に真珠は、主成分の炭酸カルシウムが酸に溶けやすく、汗や果汁にも注意が必要です。

    • 使用後は、すぐに専用の柔らかい布(シリコンクロスなど)で、汗や化粧品を丁寧に拭き取ってください。

    • 保管は、他の硬いジュエリーとぶつからないように、個別に柔らかい袋に入れたり、仕切りのあるケースに収納したりしましょう。

    • 直射日光や極度の乾燥、高温多湿、防虫剤の近くも避けてください。


【貴金属別】お手入れのポイント


ジュエリーの土台となる貴金属(地金)のお手入れも大切です。


  • プラチナ(Pt): 化学的に非常に安定しており、変色・変質の心配はほとんどありません。日常的には柔らかい布で拭けば十分です。小傷が気になる場合は、専門店での磨き直しをおすすめします。

  • 金(K18, K10など): 純金(K24)は変質しませんが、ジュエリーに多く使われる金合金(K18、K14、K10など)は、割金(混ぜられている他の金属、主に銀や銅)の影響で、硫化や酸化により黒ずんだり、赤っぽく変色したりすることがあります。

    • 普段のお手入れは柔らかい布で拭きます。

    • 黒ずみが気になる場合は、専用のクリーナーや、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で優しく洗うと落ちることがあります。ただし、上記のようにデリケートな宝石が付いている場合は、洗剤の使用は避けてください。

    • 温泉(特に硫黄泉)には変色の原因となる成分が含まれるため、入浴時は外しましょう。


保管方法も大切!ジュエリーを傷つけないために


お手入れと同じくらい重要なのが保管方法です。


  • 個別に保管する: 宝石は種類によって硬さが異なります。硬いダイヤモンドが他の宝石を傷つけたり、逆に真珠のような柔らかい宝石が傷ついたりするのを防ぐため、ジュエリー同士が直接触れないように、仕切りのあるジュエリーボックスや、個別の袋に入れて保管しましょう。

  • 適切な場所を選ぶ: 直射日光が当たる場所や、極端に高温・多湿になる場所、乾燥しすぎる場所は避けましょう。

  • 防虫剤に注意: ナフタリンなどの防虫剤は、特に真珠の表面を劣化させることがあるため、一緒に保管しないようにしましょう。


お手入れだけでは分からない、ジュエリーの「本当の価値」


ここまで、大切なジュエリーの輝きを保つためのお手入れ方法についてお話ししてきました。正しいお手入れは、ジュエリーへの愛情表現であり、美しさを長く楽しむための基本です。


しかし、忘れてはならないのは、ジュエリーの「資産としての価値」は、見た目の綺麗さだけでは決まらないということです。


日々のお手入れで美しさを保つことはもちろん大切ですが、

  • その宝石が天然か合成か、どの種類の宝石か

  • 色、透明度、カット、カラット(重さ)といった品質

  • 美しさを引き出すための「処理」が施されているか、その種類と程度

  • 使われている貴金属の種類、純度、重さ

  • デザインの時代性や人気、ブランド価値

  • そして、常に変動する「市場相場」


など、非常に多くの要素が複雑に絡み合って、そのジュエリーの現在の価値が決まります。

特に、ルビーやサファイア、エメラルドといった色石は、ダイヤモンド以上に評価基準が多様で、産地による価値の違いや、巧妙な処理の見極めなど、専門家でなければ正確な価値を判断することは非常に困難です。


「丁寧にお手入れしてきたから、きっと価値も高いはず」 「見た目は綺麗だけど、本当の価値はどうなんだろう?」


そう思われたら、ぜひ一度、専門家による査定を受けてみることをお勧めします。ご自身では気づかなかった価値が見出されたり、逆にお手入れではカバーできない本質的な評価が明らかになったりすることもあります。


色石の価値、専門知識でしっかり見極めます。当店にご相談ください!


私たちはお客様の大切なジュエリーを、宝石・貴金属の専門家として、一つひとつ丁寧に拝見いたします。


  • 色石に関する深い専門知識: ルビー、サファイア、エメラルドはもちろん、あらゆる色石の種類、品質、処理、産地などを見極める確かな知識と経験があります。

  • 状態の正確な評価: お手入れの状態だけでなく、宝石や貴金属の本来の品質、経年による変化なども含めて総合的に評価します。

  • 透明性の高い査定: なぜその価値になるのか、評価のポイントを分かりやすく丁寧にご説明し、お客様にご納得いただける査定を心がけています。

  • 適正価格での買取: 専門知識に基づき、現在の市場価値を反映した適正な価格をご提示いたします。


ご自宅に眠っているジュエリーはありませんか?「価値があるか分からない」「お手入れ方法も相談したい」そんな方も大歓迎です。

おたからや 大船東口店は査定・ご相談は無料です。店舗にて、専門スタッフが丁寧に対応させていただきます。まずはお気軽にお問い合わせください。お客様の大切なジュエリーの価値を見出すお手伝いができれば幸いです。

 
 
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